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台湾に浸透する中国スパイ 5000人以上?【禁聞】

2017年03月23日

【新唐人2017年3月23日】

台湾で中国のスパイ事件が次々と発生し、関心を集めています。中国人留学生の周泓旭(しゅう おうきょく)が国家安全法違反の罪で逮捕されたのに続き、呂秀蓮(ろ しゅうれん)元副総統のSPも中国政府のスパイの疑いで逮捕されました。メディアの取材を受けた台湾立法院(国会に相当)の国防事務委員会主席は、中国のスパイ活動が近年台湾のあらゆる場所に浸透していること、また昨年から増加傾向にあることを明らかにしました。

 

台湾立法院国防事務委員会主席で民進党立法委員の王定宇(おう ていう)氏はBBCの取材を受けた際、かなり以前から中国のスパイが台湾で活動しているが、昨年再び民進党政権となった後、台湾へのスパイ工作を強化していると指摘しました。

 

王氏は、中国政府は数百万ドルもの資金をかけて、商談や結婚、学術研究などあらゆる分野にスパイを送り込んでいると述べました。スパイ工作は国防や軍事、情報などの政府機関にまで浸透し、台湾の公務員をリクルートしていると言います。こうした情報源は明らかにできないが、中国の目的は情報収集だけでなく、台湾で騒ぎを起こすことだと述べました。

 

在台政治評論家 林保華氏:「中国の台湾に対するスパイ工作は昔から行われてきましたが、金持ちになった今、さらに大がかりな工作が可能になりました。情報の獲得だけではなく、寝返り工作も行っています。中国に寝返った台湾人のスパイを使って、陰に陽に反台湾工作をします。中には味方を装って問題を起こし、仲間割れを引き起こさせる者もいます。」

 

元中国外交官 陳用林氏:「間違いなく大勢のスパイを台湾に浸透させています。共産党の統治を維持させるのが第一の目的で、台湾を併合するために特に台湾の政界で重点的に工作を行っています。」

 

 

中国の元外交官である陳用林(ちん ようりん)氏は、中国政府はこれまで武力によって台湾を解放すると脅し続けてきましたが、ここ数年の間に武力解放は無理だと分かったため、政治、経済、文化、イデオロギーなどあらゆる分野での浸透をはかり、徐々に台湾を併合する方向に転換しました。

 

台湾メディアの調べによると、中国のスパイ容疑で逮捕された事件は2002年以降だけでも60件にも上っていますが、これは氷山の一角だと言われています。政府関係者によると、このうち9割が軍事機関に集中しており、行政機関でのスパイ事件は1割しかないと言います。検挙された行政機関内でのスパイ事件で最も有名なのは、2009年初頭に起きた「総統府スパイ事件」です。

 

中国人民解放軍を退役した中将の鎮小江(ちん しょうこう)は、台湾の政界及び軍の関係者を買収して台湾の戦闘機に関するデータを入手した罪で、昨年4年間の禁固刑を言い渡されました。台湾史上最大の中国共産党スパイ事件と言われています。

 

長年中国のスパイ活動について研究しているアメリカの学者、ピーター・マティス氏は昨年、台湾は馬英九政権下、中国のスパイ活動が最も活潑な「暗闇の10年」を経験したと指摘する論文を発表しました。台湾にとって最も痛手だったのは、台湾の政界上層部にもスパイが浸透していたことだとマティス氏は指摘しています。

 

中国はなぜこれほど多くのスパイを台湾でリクルートすることができるのでしょうか?それは中国のお得意の統一戦線手法によると評論家は指摘しています。

 

在米政治評論家 鄭浩昌氏:「統一戦線とは中国共産党のいわゆる三宝のうちの一つです。統一戦線の工作対象者はうっかりスパイとなり、台湾防衛を妨げます。それからもう一つの理由は、台湾政府が中国のスパイに甘く、刑も比較的軽いため、やってみようと思う者が増えているのだと思います。中国政府は敵国のスパイに非常に厳しく、一旦捕まれば命を落とすことさえあります。」

 

中国当局は台湾へスパイを送り込んでいないと主張しています。すなわち、これらのスパイは「身内」ではなく、中国政府が「救出」するはずがありません。

 

 

在米作家の曹長青(そう ちょうせい)氏は、中国のスパイの成れの果ては惨めなもので、共産中国のために身を捧げるか、牢屋に捕らわれるか、或いはかつての有名スパイ、金無怠(きん むたい)のように自殺するしかないと指摘しています。

 

在台政治評論家 林保華氏:「利用するだけして、用済みになればお払い箱です。抗日戦争の時も中国共産党は美人局を使って国民党幹部や日本人にスパイ工作を行いました。共産党が勝利するとこれら女性スパイは『漢奸(かんかん)』と呼ばれ迫害されました。共産党のために働いた彼女たちを共産党は擁護せず、惨めな結末をたどったのです。」

 

このほど、台湾に 約5000人の中国共産党のスパイがおり、政府機関に浸透しているとのメディア報道がありました。にわかには信じられないとの声もありますが、台湾の元国防部長の林中斌(りん ちゅうびん)氏は10年前、台湾には中国共産党のスパイが5000人以上いることは確かであり、彼自身、共産党スパイが運転するタクシーに乗ったことがあるとメディアに語っています。

 

政治評論家の林氏は、台湾のあらゆる政府機関や団体の内部には必ず中国共産党のスパイがおり、しかも彼らは時にもっともらしい発言をするので、警戒しなければならないと述べています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。            

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2017/03/21/a1316691.html(中国語)

(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

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